二度と動けない状態を改善できる

問診

脊髄とは背骨に隣接する柔らかい骨であり、脳から延びる神経を腰にある骨盤を通して下半身に接続するために存在します。この脊髄があることによって全身にまんべんなく神経の管が行き届き柔軟に動くことができるのですが、この部分の厄介な点は先に言ったとおりに神経に影響を与えないために構造が柔らかいことです。例えば交通事故や階段の落下などの強い衝撃を背中に受けると、脊髄が耐え切れずに折れてしまいます。問題は脊髄の中身には脳からの神経が通っており、もし折れた拍子に神経が切断される事態になると脊髄損傷となり脳からの指令が受け取れずに動かなくなってしまいます。一度切断されてしまった神経は修復されないので、これまでは元に戻ることはなかったのです。しかし時代は進み再生医療の進歩によって修復できる可能性がうまれ、その治療法が幹細胞治療になります。

自分の細胞を培養して修復する治療

タブレット端末

再生医療として注目される幹細胞治療とは、血液の中に含まれている幹細胞を採血で採取し専用の培養液で数を増やした後に再び体内に戻す治療法のことです。この幹細胞というのは人体に構造を記憶している細胞であり、ミトコンドリアと協力をして新しい細胞を生み出したら細胞の空いた部分に埋めるのが仕事です。これまで切断されたしまった神経を元に戻せなかった理由として、神経自体があまりにも細いため接合することができないです。さらに全身に張り巡らされている神経が、どの部分に作用する神経なのかを見極めることが困難だったことが挙げられます。現状では手に負えない神経活動を修復する方法として、人体の構造を記憶している幹細胞を活用するのです。構造を記憶している幹細胞を培養して体内に戻すことで、損傷してしまった脊髄と中身の神経をもとの形に復元することで脊髄損傷を治療します。

治療に副作用がないことが大きい

医者

脊髄損傷を回復させる幹細胞治療のメリットは、治療に対して人体に与える影響が少ないことが挙げられます。体内に注入して治療をする方法を行う場合、人体は異物が入ってきたことを察知すると抗体を分泌して攻撃をする機能が存在します。もし治療をするために注入した物質が攻撃対象として扱われてしまうと、その物体が存在しなくなるまでやまないため最悪の場合全身の臓器に炎症が起きて機能しなくなる拒否反応を起こすリスクがあるのです。その点幹細胞治療は、先に言ったとおりに自分の血液から幹細胞を取り出す方法です。もともと自分の体にある細胞を培養して戻すので、体は異物が入ってきたと錯覚せずに受け入れるので拒否反応を起こさなくて済みます。ただ最新治療のため保険適用外であり一度の治療で100万円以上の負担があるので、利用する場合には高額医療負担軽減を受ける必要があります。今後は再生医療が医療の中心になることが予想され、国が認可すれば保険適用で安く受けることができます。なによりこれまで治ることがなかった病気やケガも幹細胞治療を受けることで治る可能性が生まれたので評判が高いです。

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